茶花の山吹を蜜蝋で作る粘土細工クレイフラワー

蜜蝋で作った山吹クレイフラワー

蜜蝋で作った山吹。着色・脱色していない本来の蜜蝋に、赤と白の蜜蝋を足して練りました。

窓を叩く雨の音が和らいできたので、ふと庭先に目をやると、見頃を過ぎたばかりの山吹が咲いていました。

「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」の山吹ではなく、5枚の花びらをつける実入に幽玄の美を探します。

七重八重に咲くことと、結実しないことを対置する前提。対照的に詠まれることで、結実することへの意味付けは、花咲き誇ることと同格または、それ以外の何かを想起させます。詠み手の悲しみに接しようとすれば、幾分かの距離を置いてしまうのです。

庭に咲く山吹を摘み取り、雨にふられぬよう軒下に戻った折、縁側に積んだ木箱に花を活けました。

山吹の花

降る雨粒を仰ぎ見ると、土の匂いが頬を伝うので、地に還るようでした。